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胃アニサキス症anisakis

胃アニサキス症とは

胃アニサキス症とは

胃アニサキス症は、アニサキスという寄生虫が引き起こす病気です。アニサキスは主にサバやサケ、イカなどの海産魚介類に寄生する細長い虫で、これらの生魚や半生魚を食べることで体内に入ります。

アニサキスが胃の中に入ると、胃の壁に潜り込んで炎症を引き起こします。これが胃アニサキス症です。アニサキスは胃の中では長く生きられないので、胃アニサキス症は一時的な病気ですが、激しい症状を引き起こすことがあります。

胃アニサキス症の症状

胃アニサキス症の主な症状は以下の通りです。

  • 突然の強い上腹部痛
  • 吐き気、嘔吐
  • 発熱
  • アレルギー症状(じんましん、かゆみなど)
  • など

 
一般的に、これらの症状は生魚や半生魚を食べてから数時間以内に現れます。

胃アニサキス症の原因

胃アニサキス症の原因は、アニサキスに感染した生魚や半生魚を食べることです。アニサキスは、サバ、サケ、イカ、タラ、イワシ、アジなどの海産魚介類に寄生することが知られています。

これらの魚介類を生で食べる習慣のある日本では、胃アニサキス症の患者さんが比較的多くみられます。特にサバの刺身やサケの寿司、イカの沖漬けなどは、アニサキス感染のリスクが高い食品とされています。

胃アニサキス症のリスクを高める要因

以下の要因は、アニサキス感染のリスクを高めます。

魚介類を生で食べる習慣

日本では、刺身や寿司など、魚介類を生で食べる習慣があります。これは、アニサキス感染のリスクを高める大きな要因です。

魚介類の冷凍状態

家庭用冷凍庫では、-24℃で24時間以上冷凍することで、アニサキスを死滅させることができます。しかし十分な冷凍がされていない魚介類を食べると、アニサキス感染のリスクがあります。

内臓の食べ方

アニサキスは、魚介類の内臓に多く寄生しています。したがって、魚介類の内臓を生で食べると、アニサキス感染のリスクが高まります。

胃アニサキス症の予防方法

アニサキス感染を予防するには、以下の点に注意しましょう。

魚介類は十分に加熱する

食品の中心部の温度を85℃以上に加熱することで、アニサキスを死滅させることができます。

魚介類を冷凍する

家庭用冷凍庫で、-20℃以下で24時間以上冷凍することで、アニサキスを死滅させることができます。

内臓は食べない

魚介類の内臓は、アニサキス感染のリスクが高いため、食べないようにしましょう。

胃アニサキス症の治療方法

胃アニサキス症の治療は、主に症状を和らげることを目的として行われます。

対症療法

  • 痛み止め:上腹部の痛みを和らげるために、痛み止めの薬が処方されます
  • 制吐剤:吐き気や嘔吐を抑えるために、制吐剤の薬が処方されることがあります

内視鏡的治療

内視鏡(胃カメラ)を使って、胃の中のアニサキスを取り除く治療です。アニサキスが胃の壁に潜り込んでいる場合、内視鏡で見つけて摘み出すことができます。この治療により、症状の速やかな改善が期待できます。

強い胃痛・吐き気がある時は当院へ

突然の強い胃痛や吐き気がある場合は、胃アニサキス症の可能性が考えられます。症状が続く場合は、早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

豊中市・豊中駅前のI&T胃腸と脳のクリニックでは、痛み止めや制吐剤による対症療法はもちろん、内視鏡専門医による胃カメラを使った治療にも対応しています。

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