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大腸がんcolon-cancer
大腸がんとは
大腸がんは、大腸(結腸と直腸)の内側を覆う粘膜から発生するがんです。大腸は小腸から続く長さ約1.5mの臓器で、食べ物の残りかすから水分を吸収し、便を作る役割を担っています。
大腸がんの症状
初期の大腸がんは、一般的に無症状です。しかし、がんが大きくなるにつれて以下のような症状が現れることがあります。
- 便の形状の変化(細く硬い便、下痢と便秘の繰り返しなど)
- 血便や黒色便
- 便秘や下痢の継続
- 腹痛や腹部不快感
- 貧血症状(倦怠感、動悸、息切れなど)
- 体重減少
など
ただし、これらの症状は大腸がん以外の病気でも起こり得るので、症状だけでは大腸がんの診断はできません。
大腸がんの原因
大腸がんの明確な原因はわかっていませんが、以下のような要因が大腸がんのリスクを高めると考えられています。
加齢
大腸がんにおいては、加齢が主なリスク要因の1つとなります。事実、大腸がんは高齢者に多く発生し、男女ともに40歳以上になると急激にリスクが高まります。
生活習慣
大腸がんにおける主なリスク要因のもう1つが生活習慣です。具体的には以下のような生活習慣が大腸がんのリスクに関係していると考えられています。
- 高脂肪食、高カロリー食、赤肉の多い食事
- 野菜や果物、食物繊維の不足
- 運動不足
- 肥満
- 喫煙
- 過度の飲酒
など
遺伝的要因
大腸がんや大腸ポリープになった家族がいる方は、そうでない方に比べて大腸がんになるリスクが高いことが知られています。
炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患は、大腸がんのリスクを高めるとされています。
大腸カメラ検査で大腸がんを早期発見
大腸がんは、早期発見・早期治療が非常に重要な病気です。定期的な大腸カメラ検査を受けることで、初期の段階で大腸がんを発見し、適切な治療を行うことができます。また検査時に大腸ポリープが見つかった場合には、大きさ・種類によってはその場で切除可能です。
当院では豊富な経験を持つ内視鏡専門医が、鎮静剤を使用して苦痛を最小限に抑えながら検査を行っています。
大腸カメラ検査の特徴
高い精度
大腸カメラ検査は、大腸の内部を直接観察できるため、微細な異常や初期のがんも見逃さずに検出することができます。これにより大腸がんの早期発見が可能になります。
その場で大腸ポリープ切除が可能
大腸ポリープが見つかった場合、その場で切除することが可能です。大腸がんの多くは大腸ポリープを経てがん化するため、発見次第切除することで大腸がんの予防に繋がります。
その他の検査
- 血液検査:炎症マーカーや腫瘍マーカーを測定することで、体内の炎症やがんのリスクを評価します
- 便潜血検査:便潜血検査を行い、消化管内での出血の有無を確認します。この検査は、大腸がんのスクリーニングとして広く利用されています。
など
大腸がんの治療方法
大腸がんの治療は、がんの ステージ(進行度)や位置、患者さんの全身状態などを考慮して決定されます。主な治療方法は以下の通りです。
内視鏡的治療
早期の大腸がん(粘膜内がん)では、大腸内視鏡を用いて、がんを切除または焼き付ける治療が行われます。
外科手術
大腸がんの標準的な治療は外科手術です。がんの位置や進行度に応じて、がんの部位や周囲のリンパ節を切除します。
化学療法
進行した大腸がんや手術後の再発予防には、抗がん剤を用いた化学療法が行われます。
放射線療法
直腸がんの一部には、手術前や手術後に放射線療法が行われることがあります。
術後のフォローにも対応します
豊中市・豊中駅前のI&T胃腸と脳のクリニックの院長は、長年治療の現場で実績を積んできた内視鏡検査の専門家です。またがんの進行などに伴って生じる、心身の負担に対する緩和ケアについても、専門的な知識と経験を積み重ねてきました。
そのため当院では、大腸カメラ検査を通じてがんを早期発見・早期治療するだけではなく、進行したがんの術後フォローなども含めたトータルケアを心がけています。
大腸がんは、早期発見・早期治療が非常に重要な病気です。「症状があるわけではないけれど、検査を受けておきたい」という方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。