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ガスがよく出るflatus
こんな症状はありませんか?
- お腹が張った感じがする
- おならが頻繁に出る
- ゲップが出やすい
- お腹が空いていないのに、腹部が張る
- おならが臭い
- お腹の不快感が長時間続く
など
お腹が膨れたり、お腹の調子が良くないと感じたりする場合は、ガスが原因の可能性があります。
ガスがよく出る時に考えられる疾患
ガスがよく出る原因としては、主に以下のような病気が考えられます。ただしガスの症状だけでは特定の病気を確定するのは難しく、他の症状の有無を総合的に判断する必要があります。
過敏性腸症候群
腸の動きが活発になり過ぎたり、鈍くなり過ぎたりすることで、下痢や便秘、腹痛などの症状のほか、ガスが溜まりやすくなる病気です。
食事療法、運動療法、ストレス対策などの生活習慣の改善に加え、症状に応じて薬物療法(下剤、止痢薬、鎮痛剤など)を行います。
乳糖不耐症
乳糖(牛乳や乳製品に含まれる糖質)を十分に分解できないため、腸内で発酵を起こしガスが発生しやすくなります。乳製品の摂取後にお腹が張る、おならが出るなどの症状があります。
乳製品の制限や乳糖を分解する酵素補助食品の服用が一般的な対処法です。重症の場合は低乳糖または無乳糖食が必要になります。
糖質の吸収障害
糖質を十分に分解・吸収できないため、腸内で発酵を起こしガスが発生します。便秘やおならの症状に加えて、下痢を起こすこともあります。
糖質の制限や酵素剤の服用が基本的な治療です。原因が特定できれば、その病気に対する治療を併せて行います。
刺激性腸症候群
炎症による腸の過敏な状態が続くことで、おならの増加、腹痛などの症状が出ます。ストレスやアルコールが原因になることもあります。
食事療法、ストレス管理、生活習慣の改善などが中心的な治療方法です。症状が強い場合は、鎮痛剤や抗炎症剤の投与も行われます。
腸内細菌叢の異常
善玉菌と悪玉菌のバランスが乱れると、ガス産生菌が増えガスが溜まりやすくなります。抗生物質の過剰投与なども原因の1つです。
対処方法としては抗生物質の適切な使用や、プレバイオティクス(オリゴメイトなど)やプロバイオティクス(ビフィズス菌など)の補給で腸内環境を改善します。
腸閉塞
腸が何らかの原因で詰まると、ガスが溜まり症状が出ます。重症化すると腹痛や嘔吐を伴います。
原因によって対処法が異なりますが、軽症の場合は食事療法で経過観察します。重症化すれば、点滴や手術などの処置が必要となります。
ガスがよく出る場合の応急処置
一時的なガスの症状を和らげるために、以下のようなセルフケアが有効です。ただし、これらの応急処置で改善が見られない場合は、クリニックを受診して検査や専門的な治療を受けましょう。
運動をする
軽めの運動やウォーキングをすると腸の蠕動運動が活発になり、ガスの排出が促進されます。
体を温める
お風呂に入ったり、お腹を温めたりすると、腸の働きが良くなりガスが出やすくなります。
ストレス解消
ストレスから解放されると自律神経のバランスが整い、消化器官の働きが改善します。
消化を助ける飲み物を摂取する
ハーブティー(ペパーミント、カモミールなど)、生姜湯、酵素ドリンクなどには、消化を助ける働きがあります。
食物繊維の多い食事を摂る
野菜などの食物繊維を適度に摂ることで、便通が良くなりガスの排出が促されます。
薬剤を使用する
重曹を溶かした水を飲んだり、モンテルカストなどの薬を服用したりすると、ガスの症状が和らぐ場合があります。
ガスがよく出る場合は当院へ
ガスがよく出るという症状は、一時的なものや食べ物・飲み物を変えるだけで改善するものもありますが、同時に現れる症状によっては危険な病気が隠れているケースもあります。
ガスがよく出る以外の症状が現れているような場合は、「単にお腹が張るだけ」「おならが出るだけ」とお考えにならず、一度当院へご相談ください。