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ピロリ菌除去hpylori-removal
ピロリ菌とは
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の粘膜に感染する細菌です。主に幼少期に感染し、長期間胃内に生息します。ピロリ菌は慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因となるだけでなく、胃がんのリスクを大幅に高めることが知られています。
日本人の胃がんの多くがピロリ菌感染に関連していると言われており、ピロリ菌感染者は非感染者と比べて胃がんのリスクが約5倍に高まるとされています。
当院のピロリ菌検査・除菌の特徴
I&T胃腸と脳のクリニックの院長は、日本ヘリコバクター学会認定医の資格を持つピロリ菌の専門家です。長年の臨床経験と最新の医学知識を活かし、ピロリ菌感染の診断から除菌治療、そして除菌後のフォローアップまで、一貫した診療を提供いたします。
ピロリ菌の検査方法
ピロリ菌の検査方法は内視鏡を使用する場合と、使用しない場合に分けられます。
※なお、保険適用となるには内視鏡検査(胃カメラ検査)を受ける必要があります
内視鏡を使う方法
- 鏡検法:胃の組織を採取し、顕微鏡でピロリ菌を直接観察します
- 培養法:採取した胃組織を培養し、ピロリ菌の増殖を確認します
- ウレアーゼ試験:採取した胃組織をウレアーゼ試薬に入れ、色の変化でピロリ菌の存在を判定します
内視鏡を使わない方法
- 抗体検査(血液、尿):血液や尿中のピロリ菌抗体を測定します
- 尿素呼気テスト:特殊な尿素を飲み、呼気中の二酸化炭素を測定してピロリ菌の存在を判定します
- 便中抗原測定:便中のピロリ菌抗原を検出します
ピロリ菌検査・除菌は保険適用
2013年2月から、慢性胃炎に対するピロリ菌の検査と除菌治療が保険適用となりました。ただし、保険適用には以下の条件があります。
- 内視鏡検査で慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍と診断されていること
- バリウム検査で胃潰瘍、十二指腸潰瘍と診断された場合も可
- 胃MALTリンパ腫、早期胃がんの内視鏡治療後、特発性血小板減少性紫斑病の患者も対象
※保険適用のためには、まず内視鏡検査(胃カメラ検査)を受け、その後ピロリ菌検査を行う必要があります。内視鏡検査なしでピロリ菌検査のみを行う場合は自費診療となります
※保険適用となるのは二次除菌までで、三次除菌からは自費となります
ピロリ菌検査・除菌の流れ
1
初診・問診
医師による問診を行い、症状や既往歴、家族歴などを確認します。胃の不快感や消化不良といった症状がある場合、ピロリ菌検査の必要性を判断します。
2
胃カメラ検査
胃カメラ検査を行い、胃・十二指腸潰瘍や慢性胃炎の有無を確認します。これらの診断がピロリ菌除菌の保険適用条件となります。
3
ピロリ菌の感染を確認
各種検査を行って、ピロリ菌感染の有無を確認します。
4
一次除菌治療
ピロリ菌陽性の場合、1週間の除菌治療を行います。胃酸分泌抑制剤と2種類の抗菌薬を組み合わせて服用します。
5
除菌効果判定
一次除菌終了から4~8週間後、再度検査(主に尿素呼気試験)を行い、除菌成功を確認します。
6
二次除菌治療
一次除菌が失敗した場合、抗菌薬を変更して1週間の二次除菌を行います。
7
二次除菌後の効果判定
二次除菌終了から9~12週間後、再度ピロリ菌検査を行い、除菌成功を確認します。
※三次除菌からは自費となります
※なお、9割以上の方が二次除菌までに除菌に成功すると言われています
8
経過観察
除菌成功後も、年1回程度の定期的な胃カメラ検査による経過観察が推奨されます。ピロリ菌除菌後も胃がんリスクが完全になくなるわけではないためです。