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大腸ポリープの原因と症状|大腸カメラ検査で早期発見へ

2025.11.10

そもそも大腸ポリープとは

大腸の内側(粘膜)に生じる小さなでっぱりの総称です。でき始めは数ミリのことも多く、痛みなどの自覚はほとんどありません。大切なのは「どのタイプのポリープか」「どれくらいの大きさか」という2点です。タイプによっては将来がん化する可能性があるため、内視鏡でしっかり観察して必要なら切除することが、長い目で見た安心につながります。

腫瘍性ポリープ

腫瘍性ポリープは、将来がんの芽になりうるタイプのでっぱりを指します。代表的なものに、細胞が増えすぎて生じる腺腫や、表面がギザギザに増える鋸歯状病変があります。大きくなるほどリスクが上がるため、見つかった時点で内視鏡で切除を検討します。

非腫瘍性ポリープ

非腫瘍性ポリープは、過形成ポリープや炎症に伴うポリープなど、一般にがんになりにくいタイプです。小さくて直腸やS状結腸にみられることが多く、多くは経過観察で問題ありません。ただし見た目だけで区別がつきにくい場合があるため、必要に応じて小さく採取し病理検査で確かめます。

大腸ポリープの原因やできやすい人の特徴

ポリープは1つの原因で起こるわけではなく、生活習慣・年齢・体質(家族歴)・腸の炎症などが重なって発生します。「自分は該当しそうか?」を知ることが、検査のタイミングを決める材料になります。

食生活の乱れ

赤身肉・加工肉のとり過ぎ、野菜や海藻・豆類など食物繊維の不足、揚げもの中心・夜遅い食事、といった高脂肪・高カロリー寄りの食生活は、腸の環境を乱しやすくポリープの土台になります。

飲酒・喫煙・肥満・運動不足の影響

過度の飲酒や喫煙は腸粘膜の細胞増殖を促し、大腸ポリープの発生リスクを高めます。内臓脂肪を伴う肥満はホルモン・炎症反応の変化を介して、腺腫形成と関連します。日常活動量の低下は腸の動きや代謝に影響し、ポリープ発生の下地となり得ます。

年齢・家族歴・炎症性腸疾患(IBD)

年齢とともにポリープの頻度は増加します。家族に大腸ポリープや大腸がんの既往がある方は体質の影響が示唆され、若年でも計画的な内視鏡検査が妥当な場合があります。潰瘍性大腸炎・クローン病をお持ちの方は、病状や治療内容に応じて医師の指示に沿った定期的な内視鏡検査が重要です。

どんな症状が出る?無症状でも注意したいサイン

無症状が多い理由

大腸ポリープは、腸の内側でゆっくり静かに大きくなるため、痛みなどの強い刺激が出にくいのが特徴です。出血していてもごく少量のことが多く、目で見て分からず、便潜血検査で初めて気づく場合があります。つまり、症状がない=問題がないとは限りません。健診の指摘や小さな変化があれば、早めに確認しておくと安心です。

血便・便潜血陽性・貧血・便通異常

次のようなサインは、精密検査を考える目安です。
・血便:鮮やかな赤~暗赤色、または黒っぽい便が続く
・便潜血陽性:健診で要精査とされた
・原因不明の貧血:ふらつき、息切れ、疲れやすさ
・便通の変化:便秘と下痢の反復、細い便、残便感
ひとつでも当てはまる場合は、早めに内視鏡で確認しておくと安心です。

早めに受診すべき症状の目安

・便潜血が陽性:できれば数週間以内に受診、遅くとも12か月以内に検査完了を目標にしましょう。
・くり返す血便/原因不明の貧血:早期の内視鏡検査で原因を確かめましょう。
50歳以上、家族歴あり、過去に切除歴あり:症状がなくても、計画的な検査をおすすめします。

放置するとどうなる?がん化リスクと受診の期限

腫瘍性ポリープ(腺腫・鋸歯状病変など)は、時間とともに大きくなり一部ががん化します。放置すると出血・鉄欠乏性貧血や、巨大化による腸閉塞(強い腹痛・嘔吐)のリスクが上がります。進行すると日帰り内視鏡切除では難しくなり、入院・外科手術・化学療法など治療負担が増大します。
一方、小さいうちの切除が最も安全・低負担で、将来の大腸がんリスクを大きく下げられます。健診で便潜血陽性、または血便・不明な貧血があれば数週間以内に受診が目安です。
遅くとも12か月以内に内視鏡検査を完了し、先延ばしを避けましょう。

大腸ポリープ切除とは

大腸ポリープ切除とは、内視鏡で見つけた小さな段階のポリープを安全に取り除き、がん化の芽を摘む治療です。機器・止血手技の進歩により、検査と同時の日帰り切除が可能なことが多く、鎮静・CO₂送気で負担を抑えます。
まれに出血・穿孔などの合併症がありますが、大きさ・形・部位を評価したうえで適応を見極め、最も安全な方法(コールドスネアポリペクトミー/EMR など)を用います。当院では、前処置から術後の注意まで丁寧にご説明し、原則当日ご帰宅、必要時は経過観察や入院まで適切にご案内します。
当院の大腸ポリープ切除について

ご自身でできる大腸ポリープの予防習慣

以下は、大腸ポリープをできにくくする予防と、切除後の大腸ポリープ再発を見逃さないための予防の両方に役立つ取り組みです。生活習慣の見直しは大切ですが、定期的な内視鏡検査は別途必要です。両方を並行して進めていきましょう。

食事の見直し

毎食、野菜・海藻・きのこ・豆類・果物・全粒穀物など食物繊維を意識して取り入れることが基本です。ベーコンやソーセージなどの加工肉や高脂肪食は回数と量を控えめにし、飲酒は週内に飲まない日を設け、量を記録して可視化すると続けやすくなります。
加えて、納豆・ヨーグルト・味噌汁などの発酵食品を無理なく習慣化すると、腸内環境の安定に役立ちます。

体重管理・運動・禁煙

体重やウエスト周囲径は月に一度でも良いので記録し、変化を見える化しておくと調整がしやすくなります。運動は、週150分程度の速歩きに週23回の軽い筋トレを加えるイメージで、腸の動きと基礎代謝の両方を支えます。禁煙は腸だけでなく全身の健康に有益です。

再発・再形成を防ぐための検査間隔の考え方

切除後の病理結果(種類)・サイズ・個数により、次回内視鏡の時期が決まります。自己判断で延ばさず、提案された間隔を守ることが再発を早く見つける近道です。

大腸カメラ検査で早期発見・早期治療を

大腸カメラは「見つける」だけでなく「その場で治す」ところまで一気通貫で進められるのが大きな利点です。症状が乏しい段階から将来の安心をつくる検査と言えます。健診の指摘やいつもと違う身体のサインがあれば、先延ばしにせず大腸カメラ検査をご検討ください。

大腸カメラ検査のメリット

・小さい段階で発見でき、状況により同時切除が可能
・便潜血陽性の精密検査として最も確実
・検査後すぐに結果と今後の方針がわかり、次の一歩が明確に

当院の大腸カメラ検査の特徴

専門医による高精度な検査

当院の大腸カメラ検査は、豊富な経験を持つ内視鏡専門医が担当します。専門医による高精度な検査により、微細な異常も見逃さずに発見し、早期診断・早期治療に役立てています。

鎮静剤の使用による快適な検査

検査時の苦痛を最小限に抑えるために、当院では鎮静剤(静脈麻酔)を使用しています。麻酔を使用することで眠ったような状態で検査を受けることができるため、痛みや恐怖心をほとんど感じることなく安心して検査を終えることが可能です。

日帰り大腸ポリープ切除にも対応

当院では、大腸カメラ検査中に発見されたポリープをその場で切除する日帰り手術にも対応しています。入院の必要がなく、患者さまの負担を軽減しながら迅速に治療を行うことが可能です。

高性能な内視鏡を導入

当院では、最新の内視鏡機器を使用しており、大腸の粘膜を高解像度で観察することができます。これにより、がんやポリープ、炎症などの異常を詳細に検出し、正確な診断を行います。

AI技術を活用した診断

当院では、内視鏡AI診断システムを導入しています。大量の内視鏡画像データを学習しており、リアルタイムで病変を検出し、医師の診断をサポートします。AIが微小なポリープも高精度で検出し、見逃しのリスクを低減するとともに、病変の形状や表面パターンを分析して良性・悪性の判断や深達度の推定を支援します。
先進的なAI技術と専門医の経験を融合させることで、より高精度な検査が可能になります。

検査の流れ

・事前診察・予約:内服薬の確認と検査日時の決定
・前日:消化の良い食事/夜は絶食、指示どおり下剤を服用
・当日:前処置(下剤服用)→着替え→鎮静下で検査(1530分)
・必要に応じて切除・生検:その場で実施
・結果説明・ご帰宅:鎮静使用時は当日の車・自転車の運転は控えてください

異変を感じたら当院へ一度ご相談ください

大腸ポリープは、症状がほとんど出ないまま進むことがあるため、原因とサインを知っておくことが安心につながります。血便・便潜血陽性・不明な貧血・便通の変化など、身体の異変を感じたら、大腸カメラで早めに確認しておくと安心です。小さいうちに見つけて切除できれば、治療の負担を抑え、将来のリスクを大きく下げられます。

豊中市で大腸ポリープが気になる方は、I&T胃腸と脳のクリニックへご相談ください。

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