腹痛が「ズーン」とした鈍痛のまま数日続くと、様子を見ていいのか、受診すべきか迷いますよね。今回は、腹痛の鈍痛が続く原因を整理しながら、受診の目安を分かりやすく解説します。気になる症状が続く方は、早めに原因を確認しましょう。
鈍痛が続く腹痛で多い原因
炎症が関係する痛み
腹痛の鈍痛が続く原因で多いのが、胃や腸の粘膜に炎症が起きているケースです。軽い胃腸炎でも「キリキリ」ではなく、重だるい痛みとして続くことがあります。また、大腸の壁にできる憩室に炎症が起こる憩室炎などでは、下腹部の鈍痛が数日続くこともあります。発熱や食欲低下、下痢・便秘の変化を伴う場合は、自己判断で長引かせず受診を検討してください。
胆のう・膵臓など上腹部臓器のトラブル
みぞおち周辺の鈍痛が続く場合、胃腸だけでなく胆のう・膵臓など上腹部の臓器が関わることがあります。特に「食後に悪化する」「背中側にも重さを感じる」「吐き気がある」などがあると、胆石や胆のうの炎症、膵臓のトラブルなども考えられます。上腹部の痛みは我慢しがちですが、悪化すると強い痛みに変わることもあるため、早めの受診が安心です。
便通異常やガスで続く痛み
便秘やガスだまりでも、腹部の張りとともに鈍い痛みが続くことがあります。過敏性腸症候群(IBS)など、ストレスや生活リズムの影響で便通が乱れて腹痛が続く方も少なくありません。ただし、便秘だと思っていたら別の原因が隠れていることもあります。特に「最近急に便通が変わった」「便が細くなった」「体重が落ちた」などがある場合は、一度検査で確認しておくと安心です。
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腹痛が起こる場所から考える原因
みぞおち〜へそ上がズーンと痛むとき
みぞおち〜へそ上の鈍痛は、胃の不調や胃炎だけでなく、胆のう・膵臓などの影響でも起こります。
右上腹部が重い・食後に悪化するとき
右上腹部の重さや鈍痛は、胆のうや胆管のトラブルが関係することがあります。食後、とくに脂肪分の多い食事で症状が強まる方もいます。
右下腹部の鈍痛が続くとき
右下腹部の痛みは、腸の炎症や虫垂炎(いわゆる盲腸)などを含め、経過によっては注意が必要です。
左下腹部の鈍痛と便秘・下痢の関係
左下腹部の鈍痛は、便秘やガスでも起こりますが、大腸の炎症(憩室炎など)が関係することもあります。
下腹部中央の鈍痛
下腹部中央の痛みは、大腸の不調だけでなく、膀胱炎など泌尿器系の影響で出ることもあります。「排尿時の痛み」「頻尿」「残尿感」などがあれば泌尿器系の可能性も考えます。
腹痛の鈍痛が続くとき、受診の目安は?
救急も考える症状
次のような症状がある場合は、救急を含めて早急な対応が必要になることがあります。
- ・我慢できない強い腹痛、冷汗が出る
- ・意識がぼんやりする、立てないほどのふらつき
- ・吐血、真っ黒い便が出る
- ・急にお腹が板のように硬くなる
当日〜数日以内に受診したい症状
以下が当てはまる場合は、当日〜数日以内の受診をおすすめします。
- ・発熱がある
- ・吐き気・嘔吐が続く
- ・血便、赤い便、黒い便が出た
- ・どんどん痛みが強くなる/痛む場所がはっきりしてきた
- ・水分が取れない、食事がほとんど入らない
1週間以上続く鈍痛は受診を検討しましょう
痛みが強くなくても、1週間以上続く鈍痛や「良くなったり悪くなったりを繰り返す腹痛」は、原因を確認しておくと安心です。特に、便通の変化(便秘・下痢が続く、便が細い)、体重減少、貧血っぽさがある場合は、大腸を含めた検査を検討しましょう。
当院で行う腹痛の検査
大腸カメラ
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)では、大腸の粘膜を直接観察し、炎症・出血・ポリープなどの有無を確認します。腹痛の鈍痛が続く方のなかには、便秘や下痢の繰り返し、血便、粘液が混じる便、原因不明の貧血などが手がかりとなり、大腸の状態を確認したほうがよいケースがあります。当院では、検査に不安がある方に向けて鎮静剤の使用にも対応しています。緊張や不安が強い方は、ご相談ください。
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血液検査
炎症反応の有無、肝臓・胆のう・膵臓に関連する数値などを確認し、腹痛の原因の方向性を絞り込みます。症状が続く方では、画像検査と組み合わせて判断材料にします。
腹部エコー
胆のう、肝臓、膵臓、腎臓などを観察し、上腹部の痛みや食後に悪化する痛みの原因を探ります。体への負担が少ないため、初期評価として有用です。
レントゲン
腸閉塞が疑われるときのガスの状態などを確認します。お腹の張りが強い、便やガスが出ないなどの場合に検討します。
腹痛が続く方は、当院へご相談ください
腹痛の鈍痛が続くときは、「そのうち治るかも」と我慢してしまいがちです。ただ、痛みが長引く・繰り返す場合は、原因を整理しておくことで安心につながります。豊中市の内科 I&T胃腸と脳のクリニックでは、専門医が症状を丁寧に伺い、必要な検査を組み合わせて原因の確認を進めます。大腸カメラが必要かどうかも、問診と状況から判断します。腹痛が続く方は、豊中市の内科「 I&T胃腸と脳のクリニック」へご相談ください。