便秘が続くと、「このまま様子を見ていて大丈夫だろうか」「大腸がんのサインではないか」と不安になりますよね。今回は、便秘と大腸がんの関係、注意したい症状、受診の目安、当院で行う検査についてわかりやすく解説します。
便秘が続くと大腸がんの可能性はある?
ここでは、便秘が続くときに大腸がんの可能性をどう考えるべきかをわかりやすく整理します。
便秘と大腸がんの関係
大腸がんが腸の通り道を狭くすると、便が流れにくくなり、便秘や便の出にくさにつながることがあります。特に、便秘に加えて便が細い・残便感がある・下痢と便秘を繰り返すといった変化がある場合は、腸の中に変化が起きていないか、受診を考える目安になります。
便秘だけで大腸がんと判断できる?
結論として、便秘だけで大腸がんとは判断できません。便秘は水分不足、食物繊維不足、運動不足、ストレス、薬の影響などでも起こります。
ただし、急に便通が変わった、いつもとは違う便秘が続く、血便など他の症状がある場合は、自己判断せずに検査で確認することが安心につながります。
特に注意したい年代
大腸がんは年齢とともに増える傾向があり、40歳前後からリスクが上がると言われています。そのため、40歳以上で「最近便秘が続く」「便の状態が変わった」と感じたときは、早めに相談し、必要に応じて検査で原因をはっきりさせることが大切です。
大腸がんでみられる便の変化
大腸がんで比較的みられる便の変化について説明します。気になる症状がある場合は受診をご検討ください。
便秘と下痢を繰り返す
腫瘍によって腸の通り道が部分的に狭くなると、便がうまく流れず便秘になったり、逆に水分の多い便が出て下痢のようになることがあります。このため、便秘と下痢を繰り返すなど、これまでと違う便通の変化が続く場合には一度確認しておくと安心です。
便が細くなる
大腸の中に腫瘍ができると、便が通るスペースが狭くなり、細い便が出ることがあります。以前よりも明らかに便が細い状態が続く場合は、腸の中に変化が起きていないか検査で確認することが必要です。
残便感が続く
排便後にも、まだ便が残っているように感じる状態を残便感といいます。
大腸がんが直腸やその近くにある場合、便が出てもすっきりしない感覚が続くことがあり、こうした変化が続くときは早めにご相談ください。
便秘以外にみられる大腸がんの症状
大腸がんでは便通の変化以外にも、体にさまざまなサインが現れることがあります。ここでは、便秘以外にみられることのある代表的な症状について説明します。
血便
便に血が混じる、またはトイレットペーパーに血が付く場合は、腸のどこかで出血している可能性があります。痔が原因のこともありますが、繰り返す血便や原因がはっきりしない出血がある場合は、大腸の検査で確認することが大切です。
腹痛やお腹の張り
大腸がんが進行すると、腸の通り道が狭くなり、腹痛やお腹の張りを感じることがあります。特に、便秘や排便の変化とともに腹痛や膨満感が続く場合は、腸の状態を調べた方がよい場合があります。
貧血や体重減少
大腸からの出血が長く続くと、気づかないうちに貧血が進むことがあります。また、原因がはっきりしない体重減少や疲れやすさが続く場合も、体の中で何らかの病気が隠れていないか確認することが大切です。
便秘が続くときの受診の目安
便通の変化が長く続く場合は、大腸の病気が隠れている可能性もあります。次のような症状がある場合は、受診をご検討ください。
・便秘が2週間以上続いている
・便秘と下痢を繰り返している
・便が細くなったと感じる
・排便後もすっきりせず残便感がある
・血便が出る、または便に血が混じる
・腹痛やお腹の張りが続く
・原因がわからない体重減少や貧血がある
自分でできる便秘予防
便秘は日々の食事や生活習慣と深く関係しています。ここでは、ご自宅で取り組みやすい便秘予防のポイントを紹介します。
食物繊維を意識した食事
食物繊維は便の量を増やし、腸の動きを促す働きがあります。野菜、海藻、きのこ、豆類などを日々の食事に取り入れることで、便が出やすくなることがあります。
また、食物繊維だけでなく水分も大切です。水分が不足すると便が硬くなりやすいため、こまめに水分をとることを心がけましょう。
腸内環境を整える生活習慣
腸内環境を整えることも、便秘予防に大切なポイントです。ヨーグルトや発酵食品などを取り入れることで、腸内のバランスを整える助けになります。
さらに、適度な運動や規則正しい生活も腸の働きを保つうえで重要です。毎日の生活リズムを整えることで、自然な排便習慣につながることがあります。
当院で行う検査について
便秘が続く場合、原因をはっきりさせるために、適切な検査を行います。当院で行う主な検査についてご説明します。
大腸カメラ検査
当院の大腸カメラ検査は、内視鏡専門医が担当し、微細な病変まで丁寧に確認します。
鎮静剤(静脈麻酔)を使用し、眠ったような状態で受けられるため、苦痛を最小限に抑えて検査が可能です。さらに内視鏡AI診断支援を導入し、ポリープなどの検出をリアルタイムで補助することで、見逃しリスクの低減につなげています。
便検査(便潜血検査)
便に目に見えない血が混じっていないかを調べ、消化管からの出血のサインを確認します。大腸がんのスクリーニングとして広く行われる検査で、症状が少ない段階の異常発見につながることがあります。
結果により必要があれば、大腸カメラなど次の検査をご提案し、原因を詳しく調べます。
血液検査
炎症の程度をみる項目(炎症マーカー)などを測定し、体の状態を把握します。
状況に応じて腫瘍マーカーを確認し、病気の可能性を評価する参考にすることがあります。血液検査だけで大腸がんの確定はできないため、症状や他の検査結果とあわせて総合的に判断します。
画像検査
腹部エコー(超音波)などを用いて、お腹の臓器や腸の周辺に異常がないかを確認します。痛みが少なく短時間で行える検査で、腹痛やお腹の張りの原因を探る手がかりになります。必要に応じて他の検査と組み合わせ、症状の背景をより詳しく調べていきます。
便秘が気になる方はI&T胃腸と脳のクリニックへ
便秘は生活習慣が原因のことも多い一方で、便の変化や血便などが続く場合は大腸の病気が隠れている可能性もあります。特に「いつもと違う便通の変化」が続くときは、早めに原因を確認することが安心につながります。
当院では、内視鏡専門医が鎮静剤を用いて負担に配慮した大腸カメラ検査を行っています。便秘が気になる方は、豊中駅徒歩2分の内科【I&T胃腸と脳のクリニック】へご相談ください。