肛門のぷにぷには痔とは限りません
肛門まわりにやわらかいぷにぷにとしたふくらみを触れると、「いぼ痔かもしれない」と不安になる方は少なくありません。
実際に痔でみられることもありますが、すべてが痔とは限らず、痔が治ったあとに残る皮膚のたるみや、別の肛門の病気が関係していることもあります。
見た目や触った感じだけで判断するのは難しいため、痛みの有無、出血の有無、ふくらみが大きくなっていないかをあわせて確認することが大切です。
いぼ痔で見られやすい膨らみとは
いぼ痔には、肛門の内側にできる内痔核と、外側にできる外痔核があります。
内痔核は、排便のときにふくらみが外に出てきて「やわらかいものがある」と気づかれることがあり、出血がきっかけで見つかることもあります。
一方、外痔核は肛門の外側にできるため、触ったときにしこりや腫れとして分かりやすいのが特徴です。急に強く腫れて痛む場合は、血栓性外痔核などが関係していることもあります。
痛みがない場合でも確認したいポイント
「痛くないから様子を見ても大丈夫」と考えたくなりますが、内痔核は痛みを感じにくい場所にできるため、痛みがなくても痔があることは珍しくありません。
排便時に血がつく、いきんだときにふくらみが出る、出たり戻ったりを繰り返すといった症状があれば、一度状態を確認した方が安心です。
反対に、急に大きく腫れて強い痛みが出たときや、戻らないふくらみがあるときは、早めの受診を考えたい状態です。
スキンタグやできものとの違い
スキンタグは、いぼ痔や切れ痔などで一度腫れたあとに、皮膚のたるみだけが残った状態です。
やわらかく、痛みや出血がほとんどないことが多く、「ぷにぷにしたものがずっとある」と感じる原因になります。
ただし、肛門まわりのできものには、痔以外の病気が含まれることもあります。
見た目だけでは区別しにくいこともあるため、大きさが変わる、違和感が続く、出血や分泌物を伴うといった場合は、自己判断を続けず当院へご相談ください。
こんな症状があるときは早めに受診しましょう
肛門まわりの違和感やふくらみは、軽い痔のこともありますが、出血の出方や痛みの強さ、腫れ方によっては、早めに状態を確認した方がよいことがあります。
ここでは、症状ごとに受診をした方がよい理由をご説明します。
出血がある・トイレットペーパーに血がつく
排便のあとにトイレットペーパーへ血がついたり、便器に赤い血が落ちたりする症状は、痔でみられることがあります。
ただ、出血が毎回続く、量が増えてきた、便に血が混ざる、暗い色の血が出るといった場合は、痔だけでなく大腸の病気が隠れている可能性があります。
痛みが強い・座るとつらい
肛門の痛みが強く、椅子に座るだけでもつらいときは、単なる違和感として流さない方が安心です。
外側の痔が急に腫れたときや、肛門まわりに炎症や膿がたまっているときには、日常生活に支障が出るほどの痛みになることがあります。
痛みがだんだん強くなる、触れなくなるほどつらい、寝ていても気になるといった場合は、我慢せず早めに受診をご検討ください。
できものが戻らない・大きくなってきた
排便のときに出てきたふくらみが自然に戻らない、指で押しても戻しにくい、以前より大きく感じるといった場合は、痔の状態が進んでいることもあります。
最初は小さな違和感でも、次第に腫れや脱出が目立ってくると、日常生活で気になりやすくなります。
出たり戻ったりを繰り返しているうちに悪化することもあるため、早めの治療が安心です。
発熱や膿がある
肛門まわりの腫れに加えて熱っぽさがある、膿のようなものが出る、赤く腫れてズキズキするという場合は、痔以外に肛門周囲膿瘍や痔瘻などが関係していることがあります。
こうした状態は、軟膏や座薬だけでは改善しにくいことがあり、早めに検査を受けることが重要です。
発熱を伴う痛みや、下着に膿がつくような症状があるときは、様子見を続けず当院へご連絡ください。
自己判断で放置しないほうがいい理由
痔ではなく他の病気の可能性
肛門にできたふくらみや違和感は、いぼ痔だけでなく、皮膚のたるみとして残るスキンタグ、炎症を伴う肛門まわりの病気などでもみられることがあります。
さらに、出血がある場合は「痔だから大丈夫」と決めつけず、ほかの病気が関係していないかも意識しておきたいところです。
痔核があっても血便や下血がある場合には、ほかの病気との見分けのために大腸内視鏡検査を行うことがあります。
見た目が似ていても対応が変わることがあるため、症状が続くときは当院へご相談ください。
市販薬で様子を見ることによって大きな病気である場合、受診が遅れることがあります
市販薬で痛みや違和感が一時的にやわらぐことはありますが、それだけで原因そのものを見分けることはできません。
とくに、出血を繰り返す、ふくらみが大きくなってくる、なかなか治まらないといった場合に様子見を続けると、確認が必要な病気の発見が遅れてしまうことがあります。
痔核の出血は鮮やかな赤色で排便時にみられることが多い一方、症状の出方だけで完全に判断するのは難しく、自己判断に頼りすぎないことが大切です。
当院では、痔のご相談だけでなく、血便や大腸の病気が気になる場合の診療・検査導線も整えていますので、不安が続くときは早めにご相談ください。
I&T胃腸と脳のクリニックでできること
痔かどうかを確認
肛門のぷにぷにしたふくらみや出血、痛みがあっても、見た目だけで痔と決めつけるのは簡単ではありません。
当院では、症状の出方や続いている期間、排便時の変化などを伺いながら、いぼ痔が考えられるのかを確認していきます。
単に「違和感がある」で終わらせず、今の状態に合った見立てにつなげやすいのが、当院の特徴です。
必要に応じて血便や大腸の病気も含めて診療
肛門からの出血は痔でみられることがありますが、出血があるからといって、すべてを痔だけで説明できるとは限りません。
当院では、痔の診療だけでなく、血便・黒色便、便潜血陽性、大腸がんなどの可能性がないかを調べて、必要に応じて大腸の病気まで含めて確認しやすい環境があります。
肛門の症状が気になって受診された方でも、出血の出方や便の変化、年齢やこれまでの経過を踏まえて、より詳しい検査が必要かどうかを判断できるため、「痔だと思っていたけれど他の原因も心配」という方にもご相談いただきやすい環境です。
鎮静剤を用いた苦痛の少ない内視鏡検査
症状の確認の結果、大腸カメラで詳しく調べた方がよい場合には、院内で内視鏡検査につなげることができます。
当院の大腸カメラは内視鏡専門医が担当し、鎮静剤(静脈麻酔)を使用した検査にも対応しています。
鎮静剤の使用により眠ったような状態で検査を受けられ、痛みや恐怖心を抑えながら検査を終えやすいため、肛門の症状が気になっていても、検査への不安が強く受診をためらっている方にも、安心していただける環境を整えております。
痔のぷにぷにや肛門の違和感でお悩みの方は当院へご相談ください
肛門まわりのぷにぷにしたふくらみや違和感は、いぼ痔が関係していることもあれば、血便や便の変化をあわせて確認した方がよいこともあります。
当院では痔の診療に加え、血便・黒色便、便潜血陽性、大腸カメラの診療案内も整えており、症状に応じて肛門のトラブルだけで終わらせず、大腸の病気まで視野に入れて確認します。
「痔かもしれないけれど自己判断が難しい」「違和感が続いていて不安」という方は、無理に様子を見続けず当院へご相談ください。