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胃がんstomach-cancer
胃がんとは
胃がんは胃の粘膜にできるがんで、日本人に多いがんの1つです。胃がんは、胃の粘膜の細胞ががん化することで発生します。がん化した細胞は異常に増殖し、周囲の組織に広がっていきます。
胃がんの症状
一般的に、初期段階の胃がんには自覚症状が現れません。しかしがんが進行するにつれて、以下のような症状が現れることがあります。
- 上腹部痛
- 食欲不振
- 体重減少
- 貧血症状(めまい、動悸、息切れなど)
- 吐き気、嘔吐
- 黒色便(がんからの出血による)
など
ただし、これらの症状は胃がん以外の病気でも起こり得るため、症状だけでは胃がんと診断することはできません。
胃がんの原因
胃がんの明確な原因はわかっていませんが、以下のような要因が胃がんのリスクを高めると考えられています。
ヘリコバクター・ピロリ菌感染
ピロリ菌は、慢性胃炎や胃潰瘍の原因となる細菌ですが、胃がんのリスクも高めます。この細菌に感染している方は、感染していない方に比べて胃がんになるリスクが3~6倍高いことが知られています。
喫煙
喫煙は、多くのがんのリスク因子ですが、胃がんのリスクも高めます。喫煙者は、非喫煙者に比べて胃がんになるリスクが1.5〜2.0倍高いことが知られています。タバコの煙に含まれる発がん物質が胃粘膜に直接的な傷害を与えることで、がんを引き起こすと考えられています。
高塩分食
塩分の多い食事は、胃粘膜を刺激することでピロリ菌感染の危険性を高めるため、結果として胃がんのリスクを高めると考えられています。日本人は欧米人に比べて高塩分食を好む傾向があり、このことが日本人の胃がん罹患率の高さに関係しているとされています。
家族歴
家族や親族の中に胃がんになったことがある方がいる場合、そうでない方に比べて胃がんになるリスクが2~3倍高いことが知られています。これには遺伝的要因のほかに、ピロリ菌の家族内感染、食習慣などの共有が関係していると考えられています。
性別
胃がんは、男性に多いがんです。男性は女性に比べて、胃がんになるリスクが約2倍高いことが知られています。この理由としては、ホルモンの影響以外に喫煙量・飲酒量の性差、男性の方が発がん物質に暴露する仕事についている割合が高いことなどが挙げられます。
胃カメラ検査で胃がんを早期発見
胃がんの検査にはいくつかの方法がありますが、最も信頼性が高いのが胃カメラ検査です。胃カメラ検査では口または鼻から内視鏡を挿入し、胃の内部を直接観察します。
胃カメラ検査の特徴
高い精度
胃の粘膜を直接観察できるため、微細な異常も見逃さずに検出できます。
組織採取が可能
異常が見つかった場合、その場で組織を採取し、がんの有無を詳しく調べることができます。
その他の検査方法
- バリウム検査:バリウムを飲んで胃のX線写真を撮る方法です。胃カメラ検査に比べて精度は劣りますが、負担が少ないため初期検査として行われることがあります
- 血液検査:腫瘍マーカーやピロリ菌感染の有無を調べることで、胃がんのリスクを評価します
胃がんの早期発見・早期治療のためには、定期的に胃カメラ検査を受けることが重要です。特に、ピロリ菌感染者や胃がんの家族歴がある方は、定期的な検査をおすすめします。
胃がんの治療方法
胃がんの治療方法は、がんの進行度(ステージ)や患者さんの全身状態、年齢などを考慮して選択されます。治療方針は、消化器外科、がん治療科、放射線科などの専門医が協力して決定します。
内視鏡治療
胃がんが早期の段階で見つかった場合、胃カメラを使ってがんの部分を切り取ったり、焼き付けたりする治療が行われることがあります。
手術
胃がんの一般的な治療は手術です。がんの位置や広がり具合に応じて、胃の一部または全部を切除する手術が行われます。
抗がん剤治療
進行した胃がんや、手術後の再発を防ぐために、抗がん剤を用いた治療が行われます。
放射線治療
胃がんへの放射線治療は、主に手術後の再発予防や、がんによる症状を和らげる目的で行われます。
胃がんを早期発見・予防するために
胃がんは、早期発見・早期治療がとても大切な病気です。そして胃カメラ検査は、そのために非常に重要な検査です。
豊中市・豊中駅前のI&T胃腸と脳のクリニックでは、日本消化器内視鏡学会の専門医資格を持つ院長が胃カメラ検査を担当します。加えて院長は日本ヘリコバクター学会の認定医資格を持つピロリ菌の専門家でもあるため、胃カメラ検査の際にピロリ菌への感染が明らかになった場合は、当院で除菌治療を受けていただくことが可能です。
胃がんの治療はもちろん、「今から予防をしておきたい」という方も、ぜひ一度当院までご相談ください。