胃潰瘍の治療は、豊中市・豊中駅前のI&T胃腸と脳のクリニックまで

胃潰瘍stomach-ulcer

胃潰瘍とは

胃潰瘍は、胃の粘膜が傷ついて深い傷ができた状態を指します。胃の粘膜は、胃酸や消化酵素から胃壁を守る重要な役割を果たしていますが、何らかの原因で粘膜が傷つくと、胃酸などの刺激により粘膜がさらに傷つけられ潰瘍が発生します。

胃潰瘍の種類

胃潰瘍は、発生のメカニズムや症状の経過の仕方によって以下のように分類されます。

慢性胃潰瘍

慢性胃潰瘍は長期間にわたって繰り返し形成される潰瘍で、潰瘍の周囲には炎症や線維化が見られます。

急性胃潰瘍

急性胃潰瘍は短期間に急速に形成される潰瘍で、潰瘍の周囲の炎症や線維化は少ないのが特徴です。

胃潰瘍の症状

胃潰瘍の主な症状は以下の通りです。

胃潰瘍の原因

ヘリコバクター・ピロリ菌感染

ピロリ菌は、胃潰瘍の最も一般的な原因です。この細菌は胃粘膜に感染し、慢性的な炎症を引き起こします。

ピロリ菌は、ウレアーゼという酵素を産生し胃酸を中和することで胃内環境を変化させ、胃粘膜に直接的な傷害を与える毒素を産生し胃粘膜の防御機能を低下させることで、胃潰瘍を引き起こします。また、ピロリ菌の持続感染は胃がんのリスクも高めることが知られています。

NSAIDs（非ステロイド性抗炎症薬）

アスピリンやイブプロフェンなどのNSAIDsは、胃粘膜を保護するプロスタグランジンというホルモンの産生を抑制し、胃粘膜を傷つけます。

NSAIDsによる胃潰瘍は胃のどの部位にも潰瘍が発生する可能性があり、高齢者、喫煙者、アルコールをよく飲む方でリスクが高い傾向があります。また潰瘍は多発することが多く、出血や穿孔（胃の壁に穴が開くこと）などの合併症のリスクが高いという特徴があります。

ストレス

ストレスは自律神経系や内分泌系に影響を与え、胃酸の分泌を増加させるとともに、胃粘膜の血流を低下させます。その結果、胃粘膜が傷つきやすくなり、胃潰瘍へと繋がります。

ストレスによる胃潰瘍は、急性ストレス（外傷、大手術、重症疾患など）により発生することが多い傾向があります。潰瘍が多発するケースが多く見られ、出血などの合併症のリスクが高いという特徴もあります。

喫煙

喫煙は胃粘膜の防御機能を低下させ、胃潰瘍のリスクを高めます。喫煙による胃潰瘍は、ニコチンが胃酸の分泌を促進すると同時に、タバコの煙に含まれる有害物質が胃粘膜を直接傷つけることで発症します。

過度な飲酒

アルコールは胃粘膜を直接刺激し、傷つけます。またアルコールは胃酸の分泌を促進し、胃粘膜の防御機能を低下させます。その結果、胃潰瘍が生じるのです。

過度な飲酒による胃潰瘍は、アルコールの種類よりも、摂取量と頻度が重要なリスク要因となります。大量の飲酒を続けると急性胃粘膜病変（急性胃潰瘍、出血性胃炎など）を引き起こすことがあり、慢性的な多量飲酒は慢性胃炎や胃潰瘍のリスクを高めます。

胃潰瘍の治療方法

胃潰瘍の治療は、発症した原因に応じて実施されます。

生活習慣の改善

薬物療法

ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌療法

ピロリ菌が原因の場合、抗菌薬とPPIを組み合わせた除菌療法が行われます。

外科的治療

出血や穿孔などの合併症がある場合、外科的な治療が必要となることがあります。

胃潰瘍でお困りの方は当院へ

胃潰瘍は多くの場合、適切な治療を行えば順調に快方へと向かう病気です。しかし放置すると出血や穿孔などの深刻な合併症を引き起こす可能性があるため、胃潰瘍の症状が見られる場合や、胃の不調が続く場合は、早めにクリニックを受診して適切な診療を受けることが大切です。

豊中市・豊中駅前のI&T胃腸と脳のクリニックでは、胃カメラ検査やヘリコバクター・ピロリ菌の検査・除菌治療など、胃潰瘍が疑われる患者さんに必要な治療を行っています。「胃潰瘍かもしれない」という症状でお困りの方は、お気軽に当院までご相談ください。